「副業って税金は気になるけど、社会保険は関係ないよね?」
……と思っていませんか?
実は、副業を始めると社会保険にも影響が出るケースがあるんです。
「知らなかった…」では済まされない落とし穴もあるので、事前に最低限の知識を押さえておくことが超重要!
今回は副業初心者の30代会社員向けに、「社会保険ってそもそも何?」から「副業とどう関係するの?」まで、やさしく解説します!
1. 社会保険って何が含まれるの?
まずは社会保険の中身をざっくり確認しておきましょう。
【主な社会保険の種類】
保険名 | 内容 |
---|---|
健康保険 | 病院での医療費を安くするための保険。会社員なら勤務先で加入 |
厚生年金 | 老後の年金+障害年金・遺族年金も含まれる。勤務先が半額負担 |
雇用保険 | 失業時や育休・介護休暇中に給付を受けられる |
労災保険 | 仕事中のケガ・病気に備える保険。原則、全額会社負担 |
介護保険 | 40歳以上で健康保険と一体的に徴収される介護用の保険料 |
2. 副業しても社会保険には入らない?【基本ルール】
副業で個人として稼ぐ(業務委託・フリーランス・ブログなど)の場合、追加で社会保険に加入する必要はありません。
ただし、以下のような場合は注意が必要です。
✅ 副業先が「会社(雇用契約)」の場合は要注意!
副業でも「アルバイト」や「パート」として働き、
・週20時間以上
・月収88,000円以上
・勤務が2カ月以上継続見込み
などの条件に該当すると、副業先でも社会保険加入義務が発生する可能性があります。
▶ この場合、本業・副業のダブル加入はできないため、「どちらの会社で保険に入るか?」という判断をおこない、【健康保険・厚生年金保険 所属選択・二以上事業所勤務届】を所在地を管轄する年金事務所に提出する必要があります。
3. 副業での収入増が「扶養」に影響する場合も
例えば家族の扶養に入っている配偶者が副業を始めて収入が増えると、扶養から外れるケースがあります。
扶養の基準は以下の通り:
- 年収130万円を超えると、社会保険の扶養対象外に
- 年収103万円を超えると、所得税の扶養控除対象外に
家族の副業にも社会保険の影響が出ることがあるので、家庭で副業を始める場合は一度確認しておくのがおすすめです。
4. 「国民年金に切り替え」になるのはどんなとき?
副業が本業になり、会社を辞めてフリーランス・個人事業主になると、厚生年金から国民年金へ切り替わります。
この場合は自分で全額保険料を払う必要があるため、毎月の負担が大きくなります(令和6年度で月額16,980円)。
5. 社会保険が「バレる」「バレない」問題
よくある質問:
「副業が会社にバレると社会保険料が変わるの?」
結論から言うと、副業で社会保険料が変わることは基本的にありません。
ただし、前述のように副業先でも雇用契約で働いた場合は、保険の加入情報が会社に伝わることがあるので、注意が必要です。
まとめ|副業と社会保険の関係、これだけは覚えておこう!
- 副業が業務委託・個人事業型なら基本的に社会保険は本業のみ
- 副業先と雇用契約を結ぶ場合、社会保険加入が発生する可能性あり
- 家族の扶養や年金の種類も副業で影響が出ることがある
- よくわからないときは、社会保険事務所か税理士に相談!
副業は気軽に始められますが、知らないと損するポイントもたくさん。
社会保険は「いざというとき」に助けてくれる制度なので、うまく活用しながら、安心して副業ライフを楽しんでいきましょう!