副業は方向性と継続力で決まります。
しかし、張り切って副業に挑戦したものの、理想と現実のギャップに絶望し、サボりだしたり、楽して稼ぐ情報に飛びつくなど、FIREから遠ざかることをしてしまう人もいます。
原因や自分の見込みの甘さや過信です。
他にも、ノウハウ収集ばかりに時間を使い、それに満足して、結果、行動に移さず挫折し「○○はオワコン」と、行動に移せない自分を正当化しようとしてしまいます。
この記事では、このような陥りがちな、7つ落とし穴とそれぞれの対策を7つ紹介します。
1. 一つ目で成功すると思っている
そもそも、一つ目の副業で、いきなり結果が出るはずがありません。
本業でも仕事を覚えて一人前になって、成果を出すのに何年もかかることなのに、なぜ副業を数か月しただけで結果が出るのか、その考え方をあらためる必要があります。
具体的な失敗事例
- ブログを開設して2か月、PVが0だったため「才能がない」と放置した。
- せどりで10品だけ出品し、1つも売れず「在庫リスクが怖い」と即撤退した。
回避対策
- 成果より行動目標を設定する
たとえば「1日1記事、3か月で90記事」を先に積み上げるなど。 - 副業の成果には時間がかかることを理解する
副業ジャンルにもよりますが、180~365日かかると考えておくと、心が折れにくくなります。
2. 副業より息抜きの時間を優先する
Netflixの自動再生やYouTubeのショート動画、Xは、副業時間を奪っていきます。
本業後の疲れた脳は「楽な娯楽」を欲しがるため、気づけば作業ゼロの日が続き「忙しくて疲れているから仕方ない」と言い訳してしまいがちです。
具体的な失敗事例
- YouTubeを見始めたら午前1時になっていた。
- 休日に副業をすると決めたのに、急な飲み会で先延ばしにした。
回避対策
- 副業する時間を固定する
夜の22時~24時は副業の時間と定める。 - 行きたくもない飲み会には行かない
本当に行きたい飲み会ならともかく、興味のない飲み会は割り切って断ることも必要。 - アプリのアンインストール
作業時間帯だけSNSアプリをアンインストールして、誘惑を物理的に遮断する。
3. 元手がかかる副業に手を出す
不動産投資や実店舗ビジネスはスケールメリットがありますが、多額の初期費用と固定費がかかります。
家賃やローン、光熱費など毎月かかるコストが精神的な負担となり、失敗すると多額の借金だけが残ります。
具体的な失敗事例
- 2000万円のワンルームを購入したものの、入居者が退去して半年空室になった。
- カフェ開業に1500万円投資したが、客足が伸びず毎月50万円の赤字を抱えている。
回避戦略
- 副業は小さく始める
ブログやWebライティング、クラウドソーシングなど、固定費がほとんどかからない副業を選ぶ。 - キャッシュフローをシミュレーションする
副業の売上が毎月ゼロでも生活していけるか確認する。
4. 楽して稼げると思っている
「寝ていても月5万円」
「自動化で月30万」
などSNS上で広まっているこれらのコピーは、多くの場合、LINEに誘導されて、高額な情報商材を売りつけられる入り口として使われています。
しかし、そんな簡単に稼げる副業なんてありません。
楽して稼ぎたいという欲に付け込んで、高額な情報商材を売りつける手法が、昔からありますので気を付けてください。
具体的な失敗事例
- 30万円の自動売買ツールに投資したが、まったく稼げない。
- これを実践するだけで月50万!の情報商材を買ったが、インターネットに載っている情報だった。
回避戦略
- 楽して稼げる副業はないと理解しておく。
- 楽して稼ぎたい欲に付け込む商材があることを理解しておく。
5. ノウハウばかり集めて実践しない
まずはしっかり勉強してから始める。
この考え方は間違っていませんが、ずっと勉強して実践に移らない人がいます。
ノウハウばかりため込んで、実践をしないと、何もしていないことと同じです。
ある程度、情報を仕入れたら、60点でもいいので実践することです。
やってみたら、またわからないことが出てきます。そうすればまた調べればいいです。
情報収集で安心感を得て終わってしまうと、結局、何も変わらないです。
具体的な失敗事例
- ビジネス書を月10冊読むだけで、学んだ内容をまったく使わなかった。
- 情報収集するが、完璧を目指しすぎて、いつまでも勉強している。
回避戦略
- 学んだその日に一歩だけ実践する
本を読んだら、その内容でブログ記事を書く。 - “Just in Time”学習
必要な知識だけを、その都度仕入れる。
6. 自分は簡単にできると思っている
「自分なら簡単にできる」と思って始めて、なかなか成果が出ないとき、自分の理想と現実のギャップで心が折れてしまう。
自分の今の実力の低さを知ってしまい、絶望し、やめてしまう人がたくさんいます。
そもそも、初めての副業で、いきなりうまくいくはずがありません。
謙虚な姿勢をもって挑戦することをお勧めします。
謙虚な人は、自分はまだまだだと思っている分、人より多く努力をします。
具体的な失敗事例
- 初月収益がゼロで、「自分には無理」とブログを削除してしまった。
- 副業なんて簡単にできると思っていた。
回避戦略
- 謙虚な姿勢で挑戦する
自分はまだ初心者なのだから、勉強して、たくさん実践して、たくさん失敗するのが当たり前だと自覚しておく。 - SNSなどで仲間を作る
同じ時期に副業に挑戦した人を見ると、頑張ろうと思えます。
7. 挑戦を楽しめていない
副業は成果が出るまで時間がかかるので、苦痛や退屈を感じやすいですが、その反面、副業で成功している人は、副業を楽しんでいる人がほとんどです。
副業を好きとしてやっているか、苦行としてやっているか、どちらが長く、継続してやっていけるかは明白です。
具体的な失敗事例
- 毎日記事を書いたものの、数字が伸びず燃え尽きてしまった。
- せどりのリサーチ作業を単調と感じ、すぐに飽きてしまった。
回避戦略
- 作業をゲーム化しておこなう
小さな作業をどれだけ効率化できるか、どれだけ時間を短縮できるか、などゲームにしてみる。 - やったことリストを作る
今日進めることができた作業などをリストにして、見てみると、達成感が得られます。それを家族に報告してみます。 - SNSなどで仲間や目標になる人を作る
仲間とランキングを共有し、競争と協力でモチベーションを維持できます。
まとめ
副業成功の本質は、才能でも初期資金でもなく、継続可能な仕組みです。
この記事で紹介した7つの落とし穴は、裏を返せば“続ける力”を阻む障害物リストでもあります。
- 理想と現実に合わせること
- 副業の時間をコントロールすること
- 固定費リスクを抑えること
- 甘い誘いを見抜くこと
- 知識をすぐ行動に移すこと
- 謙虚に挑戦すること
- 楽しめる仕組みを設計すること
これらを一つずつ実行すれば、本業を守りつつ副業収益の柱を育てることが可能です。
副業所得が本業を超えた瞬間、FIREに向けた、また違った世界が見えてきます。