FIREを目指す30代サラリーマンにとって、ブラック企業への転職は1番避けるべきことです。
ブラック企業に転職したらFIRE達成はまず無理です。
心身を削られて副業どころか、日々の生活すら危うくなります。
この記事では、求人情報・クチコミ・面接などからブラック企業を見抜くための具体的なポイントをお伝えします。
ブラック企業の特徴
まずはブラック企業の特徴を紹介します。
ブラック企業の特徴 | |
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労働時間 | 長時間労働・サービス残業 休日出勤 |
給与 | 給与が低い・昇給がない 賞与なし・手当カット |
管理体制 | パワハラ・モラハラ 精神論・ノルマ至上主義 |
離職率 | 離職率が異常に高い 常に人手不足 |
法令遵守 | 社保未加入・労基法違反 有給が取れない |
「時間」と「健康」は最大の資産です。ブラック企業はどちらも奪ってきます。
- 時間
→副業や自己投資ができなくなる - 健康
→長時間労働で肉体的・精神的消耗 - 人脈
→家族や友人との時間がとれなくなる - 転職の選択肢
→転職活動に手を付けられなくなる
ブラック企業あるある
転職活動中によく見られるブラック企業のあるあるを紹介します。
また、これらがあるからと言って、ブラック企業に該当しないことも、多々ありますのでご注意ください。
1. アットホームな職場
「アットホームな職場」という言葉には注意が必要です。一見、和気あいあいとした職場環境を連想させますが、裏を返せば「プライベートと仕事の境界が曖昧」「上下関係が濃密すぎる」といった側面が潜んでいることもあります。
「強制参加の飲み会」
「上司の機嫌取り」
「LINEグループでのやりとりが多い」
なども考えられます。
2. 学歴不問・未経験歓迎・大量募集
求人広告が年中出ている会社は離職率が高い傾向があります。
やめる人が多すぎて補充が追い付いていない可能性が高いです。
※急成長していてどんどん採用している会社の場合もあります。
特に
「未経験大歓迎」
「年齢・学歴不問」
「10名以上の大募集」
といった言葉が並んでいたら要注意です。
3. みなし残業代・固定残業代
みなし残業制度は合法ですが、実態としてサービス残業を助長しているケースも多いです。
「固定残業45時間込み」と記載されていたら、実際の残業がそれ以上になる可能性があります。
4. クチコミサイトやSNSで不満が多い
OpenWorkや転職会議で低評価が連発していたり、X(旧Twitter)での暴露がある会社も危険です。
感情的な投稿もあるので、複数の投稿を俯瞰的に見てチェックしてください。
5. 面接官が横柄な態度
「うちは厳しいから」
「質問なんて必要ないでしょ」
などの上から目線の面接官がいた場合は注意してください。
社員を大切にしない文化が会社にある可能性があります。
6. 面接が1回だけ、しかも雑談
通常の企業は複数回の面接やスキル評価を通じて採用判断します。
「短い面接で即決」は、高離職率で人手が常に足りていない会社の可能性があります。
7. 来週から来てほしい
ブラック企業は常に人手を欲しがるので、「すぐ来てほしい」と言われたら注意です。
退職の日程や前職への礼儀を無視してくる場合は、組織としての倫理観が低い可能性があります。
8. 詳細な労働条件を教えない
給与・残業・福利厚生などの質問に「それは入社してから」「その都度説明します」と曖昧な回答しかしない会社も注意です。
また、説明を受けても入社後に「そんな話はしていない」とトラブルになることもあります。
面接の質問で「その質問は失礼です」「それは後日」と逆質問に答えないのは、説明したくないことがあるのからかもしれません。
9. 会社の電気が深夜・休日もついてる
外から見てもわかるのでチェックしやすいです。
休日や深夜にもオフィスの明かりがついているのは誰かが働いている状態だからです。
10. 求人内容と実際の条件が違う
面接や内定後に、求人票と実態が違うことが判明する会社もあります。
「週休2日と書いてあったのに、隔週休み」
「給与は歩合制のみだった」
など面接時や内定時に言われたり、ギャップがある場合は要注意です。
11. やる気重視・夢がある人大歓迎
経験やスキル、価値観など総合して採用の判断をせずに、精神論だけで判断をしている会社も危険です。
12. なんとなく変な空気がする
面接時の社内の違和感や雰囲気の悪さ、社員の目が死んでいるなど
「なんとなくやばそう」と感じた場合は注意してください。
13. 求人の給与が異常に高い
業務内容に対して、求人であきらかにおかしい給与額になっているときも注意してください。
「完全歩合制」
「固定給なし」
「研修中は無給」
などの条件がないか、しっかり確認しましょう。
対策:ブラック企業の5つの調べ方
転職を成功させ、FIREを目指すうえで「ブラック企業を避けること」は最重要課題です。
ブラック企業を見極めるために必ず確認しておきたい5つのポイントを整理しました。
- 求人票を細かく確認する
- SNSで企業の評判を調べる
- 転職会議・OpenWorkなどを活用する
- 実際にオフィス周辺を見に行く
- 面接官の応対を見る
1. 求人票を細かく確認する
まずは求人票を見ないと始まりません。
しかし、実態と異なる場合もあるため、ネットなどの情報と照らし合わせましょう。
- 残業時間や休日取得について、具体的な記載があるか
- 年収モデルや昇給基準など、給与面が明確に示されているか
- 試用期間中の勤務条件や待遇が明記されているか
- 求人票の内容と、面接や説明会での話に食い違いがないか
内容にあいまいな表現が多い場合は意図的に隠している場合があります。
2. SNSで企業の評判を調べる
X(旧Twitter)などのSNSで、リアルタイムの情報や元社員・現社員の投稿を探してみます。
- 「会社名 + ブラック」や「会社名 + 辞めた」などのキーワードで検索してみる
- 炎上履歴や退職者による暴露、パワハラ関連の投稿がないか調べる
- 投稿内容から、企業体質や社内文化の傾向を読み取る
ただし、感情的な意見や個人の主観による投稿も多いため、ほかの情報源からなど総合的に判断します。
3. 転職会議・OpenWorkを活用する
SNS以外でも実際に働いていた人の声を知るには、転職会議やOpenWorkといったクチコミサイトが有効です。
以下のポイントで企業の内部事情を把握します。
- 社内の人間関係に問題はないか
- 残業時間や有給休暇の取得率が常識的か
- 給与や昇給に不満の声が多くないか
- 経営陣や企業文化に対する評価など
クチコミはあくまで個人の経験に基づいたものなので、複数の情報から判断します。
4. 実際にオフィス周辺を見に行く
可能であれば、会社の外観や周囲の雰囲気を見に行きます。
- オフィスビルの様子や出入りする社員の表情
- 休日や深夜に社内の電気がついているなど
見た目の情報は、ネットからでは得られない重要な情報です。
5. 面接官の態度を見る
クチコミやオフィスを見て大丈夫そうでも、気を抜かないでください。
面接では、企業が自分を見ているのと同時に、自分も企業を見極めるチャンスです。
面接官の態度や質問の内容から、会社の雰囲気を推測することができます。
- 面接の待ち時間や移動の時にも社内の雰囲気をみる
- 自分の質問にしっかり答えてくれる雰囲気があるか
- 給与や勤務条件について明確な説明があるか
- 面接官が横柄・高圧的でないか
- 自分の話していることにしっかりと耳を傾けているか
- 会社全体として、安心して働けそうだと感じられるか
まとめ
FIREを目指す30代サラリーマンにとって、ブラック企業への転職は「時間」と「健康」を奪われる、最悪の落とし穴です。
副業どころか本業すら継続困難になれば、資産形成どころではありません。
だからこそ、求人情報・面接・クチコミサイトなど、あらゆる角度から企業を見極めることが大切です。
ブラック企業は「働いてから気づく」のでは遅すぎます。
- ブラック企業は時間・健康・人脈・転職の自由を奪う
- 求人情報だけでなく、SNSやクチコミサイトで情報収集
- 面接官の態度や対応から社風を見抜く
- 「アットホーム」「やる気重視」などのワードに要注意
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