在職中の転職は「家族プロジェクト」でもあります。
わずかな年収変動や勤務地変更だけでも、生活コスト・副業時間、FIRE計画まで影響してきます。
動き出してからの報告は家庭内トラブルに発展する火種。
この記事では 30代からFIREに向けた転職を狙うサラリーマンに、家族相談のタイミング・伝え方・協力体制づくり・マインドを解説します。
1. なぜ家族相談が欠かせないのか
30代で転職活動・副業に挑戦・そしてFIREを目指す。
こんな大きなことをやろうとすると、生活スタイルが大きく変わってきます。
内緒で勝手に進めてしまうと、家族が不信感を抱かないわけがありません。
そもそも育児・家事シェアなど家族の協力がないと、まともな転職活動や副業すらできないです。
家族相談は報告ではなくプロジェクトのキックオフと捉えます。
早い段階で目的・メリット・リスクをシェアして、チームとして乗り切るマインドが必要です。
2. 家族の応援が作る「時間という資産」
在職中の転職準備は想像以上に時間を奪います。
- 面接対策
- 筆記試験
- 求人リサーチ
- エージェント面談
育児・家事を抱えたままでは、週末も深夜も勉強ができずに終わりってしまいます。
家族に相談することでご飯づくりや保育園送迎、洗濯当番などの分担を見直すことで時間を作ります。
一日30分でも時間が生まれれば、書類の記入、筆記の勉強など少しずつでも進めることができます。
家族の協力を得て、まずは可処分時間を増やしましょう。
3. 相談ベストタイミングとNGタイミング
基本的に活動を始める前に伝えることがベストです。
知らない間に動かれていたと感じるところから不信感につながります。
また、具体的なタイミングでNGなのが
- 深夜の疲労時
- 子どもや家族の行事直前
- 家事や育児でバタついているとき
- 相手の心理的余裕がゼロの時間帯
感情が揺れやすい瞬間は冷静な判断ができず、言い争いに発展しがちです。
伝えるなら土曜午前や昼間がベターです。
4. 伝えるべき5つの核心ポイント
転職を切り出すときは順序が大切です。
- 転職理由
副業に挑戦するために時間を確保したい - 新年収+副業計画
年収は○○くらいで探したい
副業でゆくゆくは○○円くらい稼ぎたい - 勤務地&働き方
通勤時間は30分以内で探したい
リモートやフレックスで探したい - リスク
試用期間や転勤があること
給与に変動があること
働いてみないとわからないこと - 家族メリット
時間にゆとりができる
収入が増える見込みがある
副業に挑戦してFIREを目指す
“共感→数字→未来像”の順で話す
- まず感情:「このままでは○○が不安」
- 次にデータ:年収+副業+支出シミュレーション
- 最後にビジョン:「子どもが中学に上がる頃には○○までいきたい」
5. 不安・反対をどう受け止めるか
家族が抱く疑問は事前に考えておきます。
- 収入が下がったら
- 安定しているのか
- 子どもの学校は
- 環境が合わなかったら
- 転勤があったら
- 通勤方法は
- 社内食堂はあるか
不安に思っていることを聞き、解消する努力をする
家族が抱く疑問や不安は反対ではなく、リスクを共有しようとしています。
まずは相手の気持ちをしっかりと受け止めます。
新たに発見したリスクなどの対応や改善策を考えます。
そのうえで代替案を提示し再度、具体的な数字を示して説明する必要があります。
漠然とした不安を解像度の高い課題へ変えていき、前向きな議論で進めていきます。
6. チームで転職するときに必要なもの
家族でチームとして転職をおこなっていくには、いまどんな状況なのか情報を共有しておくことが大切です。
明日、何の予定が入っているのかわからなければ、家族もフォローしずらいです。
また、定期的に家族とミーティングをおこなってどんな状況かを共有したりお互いへの感謝を確認する時間をつくります。
小さなお子さまには「パパのチャレンジ」と伝え、中高生には副業や投資のリアルなど未来の情報を共有すると、家族全体が転職を自分事として捉えられるようになります。
- 共有カレンダー:面接日・家事担当を色分け
- 週次ミーティング:日曜夜10分、課題・感謝・来週タスクを確認
7. もしも家族が応援してくれないとき
感情論ではなく建設的に話し合っても納得してくれない場合は、転職を延期する判断をします。
そもそもFIREを目指す以前に、幸せになることが優先されるべきだと思います。
家族の反対を押し切ってまで無理におこなうことではありません。
半年ほど延期してみて、その間に副業に挑戦してみましょう。
そこで成果が出れば、転職する必要がなかったということかもしれません。
まとめ
転職も副業も投資も、最終的に背中を押してくれるのは家族です。
理解と協力があれば、活動の準備の時間は捻出できます。
だからこそ日々の「ありがとう」と定期的な情報共有を欠かしません。
家族が味方である限り、FIREへの道は決して独りの戦いではないと思います。