FIREを目指すなら、まず「本業の働きやすさ」がめちゃくちゃ大事です。
副業に力を入れたくても、毎日残業続きでヘトヘトじゃ、心も体ももたないです。
だからこそ、副業がしやすくて、自分の時間をしっかり確保できる“ホワイト企業”で働くことが、FIREへの近道です。
残業が少ない、有給が取りやすい、福利厚生が充実している、そして副業OK。そんな会社なら、本業で安定した収入を得ながら、副業にもちゃんと時間が使えます。
この記事では、FIREを目指す30代の副業サラリーマンに向けて、「副業向きのホワイト企業を見抜くコツ」を具体的に紹介していきます。
転職を考えている人も、今の会社を冷静に見直したい人も、ぜひチェックしてみてください。
副業する人にとっての「ホワイト企業」
FIREを目指す30代副業サラリーマンにとって、ホワイト企業に求める具体的な条件は。
- 残業が少なく、定時で帰りやすい環境
→理想は月20時間未満 - 年間休日数
→最低でも「120日以上」で「完全週休2日制」 - 有給休暇が取得しやすい
→理想は取得率70%以上 - 離職率・平均勤続年数を確認
→3年後離職率が10%以下、平均勤続年数10年以上 - 人間関係のストレスが少なく、精神的な負担が小さい
→管理職が笑っている・職員の目がいきいきしている - 福利厚生が充実している
→リモート可・住宅手当・家族手当・社保完備 - 自宅から職場への距離が近い
→通勤時間が30分以内 - 副業OKを明言している
すべてをクリアできる企業は見つけられないかもしれません。自分の譲れないポイントを優先して、決まることになります。
自社の「ホワイト度」を再検証
自分が今いる会社は副業する環境に適しているか。副業ができそうならある程度妥協して今の会社で副業に挑戦してもいいかもしれません。
- 過去1年間の残業時間を記録してみる。
- 有給休暇の取得状況を振り返る。
- 同僚や上司との人間関係に過度なストレスはないか。
- 理不尽な業務命令や評価を受けていないか。
会社の将来性や自分のキャリアパスに希望が持てるか。 これらの点を冷静に分析し、改善の余地があるのか、それとも転職を考えるべきなのか判断しましょう。
ホワイト企業を見抜く【情報収集編】
まずは、企業の公開情報や外部の情報源からホワイト企業度を見抜くコツを見ていきましょう。
1. 企業のホームページ
- 社員の声
→形式的な内容だけでなく、具体的な働き方や会社の雰囲気が伝わる記述があるか。本音で語られているように見えるか。 - 働き方
→リモートワーク制度、フレックスタイム制度、育児・介護支援制度などが具体的に記載されているか。制度だけでなく、実際に利用されている雰囲気があるか読み取る。 - 福利厚生
→住宅手当、家族手当、財形貯蓄、社員持株会、確定拠出年金など、長期的な資産形成に役立つ制度があるか。 - 企業文化やミッション、バリュー
→従業員を大切にする姿勢が感じられるか。理想論だけでなく、具体的な取り組みに落とし込まれているか。
注意点: 企業の公式サイトは「良く見せる」ための情報が多いです。鵜呑みにせず、他の情報源と照らし合わせることが重要です。
2. 転職クチコミサイト(OpenWork・ 転職会議・エンゲージ)を活用する
- 総合評価だけでなく、各評価項目を細かく確認
→「労働時間」「休暇取得のしやすさ」「人間関係」「企業文化」「法令順守意識」といった項目を見る。 - 「残業時間」「有給消化率」の平均値
→具体的な数字は非常に参考になります。ただし、部署によって差がある場合が多いので、あくまで目安として捉えましょう。 - クチコミの内容
→ポジティブな口コミだけでなく、ネガティブな口コミにも目を通す。「なぜ」そう感じるのか、具体的なエピソードが書かれているかを確認する。同じ不満が多く見られる場合は要注意です。 - 投稿者の属性
→自分の年齢や職種に近い人の口コミを参考にすると、よりリアリティがあります。 - 退職者の口コミ
→退職理由に共通する課題が見られる場合があります。
注意点: クチコミは個人の主観や経験に基づくものです。また、退職者がネガティブなクチコミを書きやすい傾向もあります。一つの意見として参考にしつつ、複数のクチコミを見たり、他の情報源と組み合わせたりして総合的に判断しましょう。
3. ニュース記事やSNSでの評判を調べる
- ポジティブなニュース
→新しい取り組み、社会貢献活動、社員の活躍などが報じられているか。 - ネガティブなニュース
→不祥事、労働問題、顧客からのクレームなどが報じられていないか。過去に労働基準監督署からの指導や是正勧告を受けていないかも重要です。 - SNS(X, Facebookなど)での社員や元社員の投稿
→個人のアカウントでの発信は、会社の公式情報よりも本音に近い場合があります。ただし、情報の信憑性には注意が必要です。
4. 公的な認定や表彰を確認する
- 健康経営優良法人(ホワイト500など)
→従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業が認定されます。 - ユースエール認定
→若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理状況などが優良な中小企業に与えられる認定。 - くるみん認定/プラチナくるみん認定
→子育てサポートに関する取り組みが優良な企業に与えられる認定。
これらの認定を受けている企業は、一定の基準を満たした働きやすい環境である可能性が高いです。ただし、認定を受けているからといって必ずしも全ての部署や従業員にとってホワイトであるとは限らない点には留意してください。
ホワイト企業を見抜く!【面接・内定後編】
情報収集で目星をつけた企業が、本当にあなたにとってのホワイト企業かを見極めるのは、選考や面接、内定後の話のタイミングです。積極的に質問し、企業のリアルな姿を探りましょう。
1. 面接で具体的な質問をする
- 「入社後、どのようなキャリアパスが考えられますか?」「社員の評価はどのように行われますか?」
→透明性のある評価制度があるか確認します。 - 「チームや部署の雰囲気について教えてください。」
→人間関係のストレスの少なさを図る上で重要な質問です。率直な回答が得られるかどうかも判断材料になります。 - 「社員の離職率はどのくらいですか?」「もし差し支えなければ、主な離職理由について教えていただけますか?」
→聞きにくい質問かもしれませんが、企業の課題が見えてくる可能性があります。
質問の仕方によってはネガティブな印象を与えてしまう可能性もあるため、聞き方には配慮が必要です。「働く上で長く活躍したいと考えており、入社後のイメージを具体的に掴みたくて質問させてください」といった前置きを入れると良いでしょう。
2. 面接官や社員の様子を観察する
面接の場では、面接官の言葉だけでなく、その場の雰囲気や面接官自身の様子も重要な情報源です。
- 面接官の表情や言葉遣い
→疲れているように見えるか、楽しそうに話しているか、言葉遣いは丁寧か。 - 会社の強みや魅力について話す時の熱量
→本当に会社に誇りを持っているように見えるか。 - あなたの質問に対する反応
→真摯に答えようとしてくれるか、ごまかそうとしていないか。
可能であれば、面接の前後でオフィスを訪れる機会があれば、社員の働く様子を観察してみましょう。活気があるか、疲弊している社員が多いか、オフィスが整理整頓されているかなども、職場の雰囲気を感じ取る手がかりになります。
3. 内定後に具体的な質問をする
面接時には聞きにくかった質問をしましょう。
- 「平均的な残業時間はどのくらいですか?」「繁忙期と閑散期で差はありますか?」
→具体的な数字を聞き出すのがポイントです。「人によります」「部署によります」といった曖昧な回答しか得られない場合は要注意。 - 「有給休暇の消化率はどのくらいですか?」「皆さんは気軽に取得されていますか?」
→制度があっても、実際に取得しにくい雰囲気の会社もあります。具体的な取得実績や、取得に対する会社のスタンスを確認しましょう。 - 「リモートワークやフレックスタイムなどの柔軟な働き方について、現状と今後の展望を教えていただけますか?」
→副業の時間確保や、プライベートとの両立のために重要なポイントです。 - 「社員の離職率はどのくらいですか?」「もし差し支えなければ、主な離職理由について教えていただけますか?」
→聞きにくい質問かもしれませんが、企業の課題が見えてくる可能性があります。
ホワイト企業の注意点
ホワイト企業を見つけることは重要ですが、一方で知っておきたい注意点もあります。
- ホワイトすぎて成長機会が少ない可能性
→残業がなく、安定している反面、新しい挑戦やスキルアップの機会が少ないと感じる場合もあります。FIRE後の活動を見据え、本業でどのようなスキルが得られるかも考慮に入れましょう。 - 部署によって環境が大きく異なる場合
→会社全体としてはホワイトでも、特定の部署だけ残業が多かったり、人間関係が悪かったりすることもあります。希望する部署の状況を可能な限り情報収集することが大切です。
まとめ
FIREを目指す30代副業サラリーマンにとって、働く環境は単なる収入を得る場所以上の意味を持ちます。「時間」と「心の余裕」を守り、FIREを目指すための基盤となります。
複数の情報源を組み合わせ、疑問点は積極的に質問し、目と肌でその企業の雰囲気を感じ取ってください。
そして、最終的には「ここでなら、FIREに向けてブレることなく活動できる」と確信できる企業を選びましょう。
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