副業を始めたい(始めた)けど、会社にバレるのが心配なあなたへ。
ネット記事やYouTubeではよくこう言われています。
確定申告書で“自分で納付”にチェックすればOK!
確かにこれは重要なポイントです。でも、それだけで絶対にバレないわけではありません。
この記事では、副業が会社にバレないために必要な「本当に正しい対応方法」を、確定申告と住民税の観点から詳しく解説します。
この記事の結論
- 確定申告はパソコンやスマホですること!
- 不安なら市役所に電話で確認すること!
住民税で会社にバレるってどういうこと?
住民税とは?
住民税は地方税ですので、住んでいる市役所が税額を決定します。
一方、所得税は国税で税務署が管轄です。
税金 | 担当 |
---|---|
所得税 | 税務署 |
住民税 | 市区町村 |
住民税の決め方は?
住民税は、たくさんの情報をもとに決定します。
- 会社が提出する給与支払報告書
- あなたが提出する確定申告書
- ワンストップ特例の寄附通知 など
これらをもとに、あなたの「課税所得」に応じて住民税額が決まり、6月から1年間の納付額として通知されます。
住民税が決まったらどうなるの?
市役所は1月〜4月に情報収集し、5月に住民税を決定します。
それからあなたの会社に住民税の金額を知らせます。
会社は通知のとおりに、あなたの給料から毎月天引きしていきます。
会社はどうやって副業に気づくの?
副業で収入が増えると、その分住民税も増えます。
会社は市区町村から送られてきた住民税通知書を見て「えっ?なんでこんなに高いの?」と気づくことがあります。
この違和感が、副業バレの引き金になります。
バレないようにするにはどうすればいい?
バレないためにはまず「普通徴収」を選びます。
普通徴収と特別徴収の違い
項目 | 特別徴収 | 普通徴収 |
---|---|---|
納税方法 | 給与からの天引き(会社が代理) | 自分で納付書で納める |
バレるリスク | 高い(会社に住民税額が通知される) | 低い(副業分の税額は自分で納付) |
主な対象 | 会社員の本業分 | 副業や個人事業などの収入 |
普通徴収にするための具体的手順
副業分の住民税を「普通徴収」にしたい場合、確定申告時に以下の設定を行う必要があります。
紙の確定申告書で提出する場合
- 確定申告書Bの第二表(2枚目)の「住民税・事業税に関する事項」の欄にある「給与所得以外の住民税の徴収方法」の選択肢で「自分で納付(普通徴収)」にチェックを入れる

e-Tax(電子申告)の場合
- 電子申告画面で「住民税の徴収方法:普通徴収」を選択すると自動的に副業分が自分で納付扱いになります
■ 注意点
- 会社にバレにくくなるだけで、「絶対にバレない」わけではありません
- 紙で提出した場合、市役所の職員が手入力で処理します。
- 繁忙期は入力ミスもゼロとは言えず、「自分で納付」にチェックしたのに特別徴収になってしまうケースもあります。
自分で納付を選択する
確定申告書の「自分で納付」欄にチェックを入れます
これをやれば、副業で稼いだ部分の住民税は、会社で天引きではなく、自分で納付することになるので会社にバレることはありません
しかしこれは市役所でしっかりと自分で納付になっていたらの話です
どういうことか次の見出しで説明していきます
eTAXで電子的に確定申告書を送信すること
確定申告書を紙ではなくて、スマホやパソコンで完結させることです
スマホやパソコンから送った場合、データを受け取った市役所は、コンピュータに入れるだけで、自動で自分で納付に切り替えてくれます
しかし、電子的に送信せずに、郵送や手渡しで申告した場合は、市役所の職員は目で確認し、手で入力することになります
市役所の職員も人間です
特に市役所の税務担当は確定申告の時期からめちゃくちゃ忙しくなります
毎日膨大な数の確定申告書が届く中、ミスひとつなくこなすのは無理があります
あってはならないことですが、自分で納付欄を見落とす可能性は0ではありません
対応策は
市役所に電話確認すること
自分で納付にチェックしたけど、不安な方は市役所に電話するのがいいでしょう
電話をするポイント
- 時期は4月中旬ごろ(市役所によって多少の前後あり)
- 自分で納付になっているか聞く
- 副業を会社にバレたくないと伝えてOK
心配性な方や、本気で副業を知られたくない方は、電話しておいたほうがいいでしょう。
自分で納付にチェックし忘れた場合は?
確定申告期間中なら何度でも提出可能
最新の提出内容が有効になるので再提出しましょう
不安なら再提出後にも市役所へ電話確認を!
まとめ
副業が会社にバレる主な原因は「住民税の通知」です。
その対策としては、
- 確定申告時に「自分で納付」を選ぶこと
- e-Taxで電子的に申告すること
- 不安なら市役所に電話で確認すること
を徹底することで、バレるリスクを限りなく低くできます。
少しの工夫で副業の自由度がグッと上がりますよ!