【ファンダメンタル投資の教科書】(足立武志)
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足立武志(著)/ダイヤモンド社
株を買うなら最低限知っておきたい
ファンダメンタル投資の教科書 改訂版
会社四季報の使い倒し方、決算書の読み方、PER・PBR・ROEなどの代表的バリュエーション指標、成長株投資、買い方・売り方まで。
個人投資家がファンダメンタル分析で銘柄を選ぶための入門書。
書誌情報
なぜこの本を選んだのか
個別株を買う前に「この会社の業績はどうなのか」「割高なのか割安なのか」を判断したい、というのが個人投資家の悩みかもしれません。
本書は、四季報の使い方から決算書の読み方、PER/PBR/ROEなどの代表的指標、成長株投資、買い方・売り方までをひととおり整理してくれる本です。
抽象論ではなく「個人投資家が決算書を使ってどう銘柄を選ぶか」に振り切っている構成なので、ぼくの感覚にもしっくり来ました。
章立てと学べる内容
本書は「序章+第1〜第5章」の構成です。各章で扱われる主な内容は以下の通りですね。
序章導入
「決算書を使った銘柄選び」とは?
本書の出発点。なぜ決算書を使って銘柄を選ぶのか、その全体像と意義を整理する章です。
第1章四季報
情報満載!会社四季報を使い倒せ!
個人投資家にとって最も身近で重要な情報源「会社四季報」をどう読んで、どう使うか。スクリーニングや銘柄チェックの起点になる章です。
第2章業績
業績をタイムリーに知る!
決算短信などを通して、企業の業績を遅れずに把握する方法。損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の重要ポイントもここで扱われます。
第3章指標
決算書に関連した代表的バリュエーション指標
PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)など、代表的な指標の意味と見方。割安/割高をどう判断するかを整理する章です。
第4章成長株
中長期で狙いたい成長株投資への挑戦
中長期で大きなリターンを狙う「成長株投資」の考え方。どう銘柄を見つけ、どう保有するか、というアプローチを扱う章です。
第5章売買
大失敗しないための買い方・売り方
個別株投資で大きなダメージを受けないための、買い方・売り方の基本姿勢。リスク管理に関する章です。
本書で扱われる主な指標と考え方
本書の第3章では代表的バリュエーション指標が紹介されます。以下は本書で扱われる主な指標を、概念レベルでまとめたものです。具体的な目安数値や評価基準は本書の本文をご確認ください。
📊 PER(株価収益率)
株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)。利益に対して株価が何倍まで買われているかを示す指標。割安/割高を見るときの基本指標です。
📚 PBR(株価純資産倍率)
株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)。純資産に対して株価が何倍買われているかを示す指標。1倍を割れているかが一つの目安として語られることが多いですね。
💰 ROE(自己資本利益率)
純利益 ÷ 自己資本。株主が出した資本でどれだけ稼いでいるかを示す効率指標。一般に高いほど効率的に稼いでいるとされます。
📒 損益計算書(PL)
売上・利益・費用の流れを示す表。本書第2章で読み方の重要ポイントが解説されます。
📋 貸借対照表(BS)
会社が持っている資産・負債・純資産のバランスを示す表。本書第2章で押さえるべき視点が解説されます。
💵 キャッシュフロー計算書(CF)
お金の流れを営業・投資・財務の3区分で示す表。本書では「営業CFを重視する」という考え方が示されています。
📝 上記は本書で扱われる指標の概念レベルの整理です。具体的な目安値(PER何倍以下が割安、ROE何%以上で優良など)の数値基準は本書の本文をご確認ください。本記事では一般論として知られる目安に踏み込まないようにしています。
ぼくが感じたこの本の特徴
抽象的な財務分析の本というより、「個人投資家が四季報+決算書をどう使って銘柄を選ぶか」という実務寄りの本だと感じました。
- 第1章で会社四季報の読み方から入るのが個人投資家フレンドリー
- 第2章で財務三表(PL/BS/CF)の重要ポイントを押さえる
- 第3章で代表的バリュエーション指標(PER/PBR/ROE)を整理
- 第4章で中長期の成長株投資のアプローチに踏み込む
- 第5章で「大失敗しないための買い方・売り方」のリスク管理
📝 本書はチャート(テクニカル)の本ではありません。著者は別書「株価チャートの教科書」も執筆しており、業績の良い銘柄を、上昇トレンドが続いている間だけ持つというのが両書を貫く考え方です。両方併せて読むと、銘柄選び+売買タイミングの全体像がつかめるかもしれません。
読むときに気をつけたいこと
本書は2019年1月の改訂版です。会社四季報のレイアウトや決算開示制度、税制などはその後アップデートされている可能性があるため、本書で得た考え方を最新の情報で確認しながら使うのがいいですね。
また、本書は具体的な財務指標の「合格ライン百科」ではなく、決算書を使った銘柄選びの入門書です。具体的な目安値や数値基準は本書本文を実際に確認するのが安心です。
よくある質問
初心者でも読めますか?
序章で「決算書を使った銘柄選び」とは何かから入り、四季報の使い方→決算→指標と段階的に進むので、初心者にも進めやすい構成です。
チャート分析もカバーされていますか?
本書はファンダメンタル(決算・指標・成長株)が主題です。チャート(テクニカル)については著者の別書「株価チャートの教科書」でカバーされています。両方併せて読むのがおすすめです。
2026年の今でも内容は通用しますか?
四季報の読み方、財務三表の見方、PER/PBR/ROEなどの考え方は普遍的に通用します。一方で、開示制度や四季報のレイアウト等は変わっている可能性があるので、最新版の四季報や開示資料を併用するのがいいですね。
どんな人におすすめですか?
個別株を買うときに、業績や指標を自分で確認したい個人投資家に向いている本です。逆に、ETF・投資信託のインデックス積立だけで完結したい人には、内容が重すぎるかもしれません。
※本記事はアフィリエイト広告を含みます。書誌情報・目次は出版社公式(ダイヤモンド社)の公開情報を参照しています。本記事は書籍の章番号・節タイトル・主要概念を紹介する内容で、ページ番号・本文の直接引用は行っていません。具体的な目安値や数値基準は書籍の本文をご確認ください。