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【株価チャートの教科書】(足立武志)

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足立武志(著)/ダイヤモンド社

株を買うなら最低限知っておきたい
株価チャートの教科書

個人投資家のための、売買タイミング判断の本。
ローソク足・移動平均線から、買い時・売り時・損切り・空売りまで。

書誌情報
著者
足立武志
出版社
ダイヤモンド社
発行
2015年6月
ページ
313頁
なぜこの本を選んだのか

この本は、ぼくの信頼している方から紹介された本です。株を売買していると、「いつ買えばいいか」「いつ売ればいいか」「どこで損切りすればいいか」が一番悩むところ。
この本は、そのタイミング判断のために株価チャートをどう使うかを、ローソク足の基礎からトレンド分析、特殊ケースの対処までひととおり整理してくれる本です。
抽象的な理論ではなく、買い時・売り時・損切り・空売りといった実際の売買判断に落とし込んでくれる構成なのでしっくり来ました。

章立てと学べる内容

本書は「序章+第1〜第7章+おわりに」の構成です。各章で扱われる主な内容は以下の通りです。

序章導入
なぜ「株価チャート」が重要なのか?
個人投資家とプロ投資家の違い、業績絶好調でも株価が下がる理由、株価チャートが教えてくれること、プロの投資行動を読む視点。
第1章基礎
株価チャートのしくみを知ろう
ローソク足、移動平均線、株価のトレンド。チャートと移動平均線でトレンドを読む基礎。コラム「なぜ上昇トレンドで買い、下降トレンドで売るのか」も収録。
第2章買い時
「買いタイミング」を見極める!
株価トレンド分析を実践で使う方法、上昇トレンド/下降トレンドそれぞれでの買い、底値圏での買い、急落時のリバウンド狙い、過去の節目超えの活用。
第3章売り時
「売りタイミング」はこれ!
株価トレンド分析による売り、直近安値割れ、急騰時、吹き値への対処、損切りのタイミング、損切り後の買い直し、空売り・買い戻しのタイミング。コラム「グランビルの法則」を収録。
第4章応用
もっと知りたい! 株価トレンド分析
トレンド転換の見分け方(陽線陰線・移動平均線の向き)、日足・週足・月足の使い分け、明確なトレンドがないときの対処、ポジション管理、勝率を上げる工夫。コラム「天井売らず、底買わず」。
第5章特殊
決算、増資、IPO…特殊なケースの対処法
決算発表の影響、増資銘柄の扱い方、突発的な急落への対処、バブルへの対応、IPO株の売買、トレンド転換寸前の銘柄、大天井後の値動き、思惑だけで急騰した株の行方。
第6章実例
人気銘柄診断・そのとき筆者ならこう動く!
ソフトバンク、トヨタ自動車、みずほ FG、ミクシィ、ソニー、ガンホー、オリエンタルランド、日本マイクロニクスなど、当時の人気銘柄を題材にした診断ケーススタディ。
第7章復習
クイズで復習 この問いに答えられるか!?
第1問〜第11問。実際の銘柄チャートを使ったクイズ形式で、本書で学んだ判断基準を自分で使えるか確認できます。
おわりに結び
順張り・逆張りと株価のトレンドとの関係
順張りと逆張りそれぞれの考え方を、株価のトレンドという文脈の中でどう位置付けるか、というまとめ。
本書の核となる考え方
📈 株価トレンド分析
本書全体の核となる考え方。チャートと移動平均線からトレンドを読み、上昇トレンドで買い、下降トレンドで売る/空売りという順張り思考が中心。
📊 移動平均線の活用
本書では移動平均線を売買の基準として位置づけています。著者の公式解説でも「25日移動平均線」を中心とした実践運用が紹介されています。
✂️ 損切りの徹底
「ファンダメンタルの変化に気づいてから損切りしても遅い」というのが本書の立場。チャートでトレンドが崩れた時点での機械的な損切りを推奨しています。
📐 グランビルの法則
第3章のコラムで触れられている、移動平均線と株価の位置関係をベースにした古典的な売買判断の枠組み。
🎯 順張り思考
「天井売らず、底買わず」(第4章コラム)に象徴されるように、相場の天底を当てに行かず、トレンドが確認できてから動くという立場が本書の主張。
🛡️ 特殊ケースの対処
決算・増資・IPO・バブルなど、平常時のトレンド分析だけでは対処しにくい局面への具体的な対応法も第5章で扱っています。
この本の特徴
  • 買い/売り/損切り/空売りのタイミングを章ごとに分けて整理してくれる
  • ファンダメンタルが良くてもチャートで売却サインが出たら売るという考え方が明快
  • 第6章の人気銘柄診断と第7章のクイズで、自分の判断基準をチェックできる
  • 「天井売らず、底買わず」「ファンダメンタル変化に気づいてからでは遅い」など、リスク管理の話が充実している
  • 順張り思考が一貫しているので、考え方がブレにくい
📝 本書はファンダメンタル分析の本ではありません。著者は別書「ファンダメンタル投資の教科書(改訂版)」も執筆しており、「業績の良い銘柄を、上昇トレンドが続いている間だけ持つ」というのが両書を貫く考え方。
読むときに気をつけたいこと

本書は2015年6月の刊行です。第6章の人気銘柄診断、第7章のクイズで使われる事例銘柄や株価データは、刊行当時の市場文脈に依拠しています。
普遍的に通用する考え方(トレンド分析・損切り・順張り思考)と、当時の事例という形で読み分けるのがいいかもしれません。

よくある質問
初心者でも読めますか?
序章でチャートの基礎、第1章でローソク足・移動平均線・トレンドの基礎から入るので、初心者でも進めやすい構成です。公式の内容紹介でも「初心者から中・上級者まで」とされています。
ファンダメンタル分析もカバーされていますか?
本書はチャート(テクニカル)が主題です。ファンダメンタルについては著者の別書「ファンダメンタル投資の教科書」でカバーされています。両方併せて読むと、銘柄選び+売買タイミングの全体像がつかめると思います。
2026年の今でも内容は通用しますか?
トレンド分析・損切り・順張り思考といった考え方は普遍的に通用します。一方で第6章の人気銘柄診断・第7章のクイズは2015年当時の市場文脈なので、その点は割り切って読むのがいいです。
BOOK
株を買うなら最低限知っておきたい
株価チャートの教科書

足立武志(著)/ダイヤモンド社/2015年6月/313頁

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